| 第11話 久々のFF、でもやっぱり、、、 私は例の車屋さんに爆音シルビアの処分と、次の車を依頼した。「ダートラに出て勝てる車、そう、速いFFだったら何でもいい」
 正確には次の言葉が付いていた。「でもお金ないんです。5万円くらいで」 車屋さんは気前よく、リヤバンパーが押されて曲がった真っ赤なスターレットをタダでくれた。EP71スターレットソレイユ(女性仕様)4速。
 もちろんドノーマル。私はシルビアから4点式ベルトと、小径ハンドルを移設。
 リヤバンパーを板金して、毎日狂ったように走った。ノーマルショックは
 底付きして、ノーマルテッチンタイヤは側面削りまくり。タコメーターも無いので
 エンジンは絶叫するまでかちまわして、峠という峠を走りまくった。
 思ったことは、なんて乗りやすいんだろう、、、なんて速くて軽いんだろう、、、
 そりゃ155-70-13とかはいてれば、ハンドルも軽かろう、、、
 でもこの車は本当に勉強になった。少ない操舵量で車は回ることを実感。
 (切ってもすぐに効かなくなるんです。このサイズ。)
 タックインをマスター。(主にFF車のコーナリングテクニック。もともとF荷重が強く、アンダーステアの傾向の強いFF車で、進入速度を程よく超過してコーナーのインを差し、
 急激にアクセルを戻すことで、急にフロント荷重が効いて一気にターンインするもの)
 これもタイヤの限界が低かったことと、足回りがノーマルだったことが大きい。
 昔はよく、最初はノーマルで乗りなさい、と言ったものだが正にその通り。
 車の基本的な挙動を見直す良い機会となりました。
 ところが、やっぱりうずきだすヤンキーの血。
 おいらはFRで競技をやりてー!!!
 金も無いのにPD誌の個人売買のページを読み漁り、ひたすら一台の車を探しつづけた。
 「AE86レビンクーペのダートラ仕様」かっこよか〜!
 滋賀、大阪、静岡と捜し歩いたがいつもタイミングが悪く買う事が出来なかった。
 ついに縁が無いとあきらめつつ、ランサーターボの記事を見つけて、思い切って
 押しかけてみることにした。信州松本まで。
 果たして、縁と言うのは恐ろしいもので、かなりの悪条件で私はランサーターボ
 インタークーラー付きGT(GSRではない、超レアもの。)を手に入れた。
 結局この車が私の一生を決定していくことになる。因縁の三菱、、、
 
 
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