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 二次色の咆哮 2013年大痛賞前夜秘話

☆2013年4月19日深夜 於・スタッフオン軍司令部

レビア「艦長、今年の大痛賞の賞品を持ってきました。」

私「ありがとうございます…」

レビア「艦長を筆頭に、今年も沢山の人が釣れる様に、ガンヲタの人向けに
ガンプラ、萌えるDr古〇さんにストマのペリーヌまどまぎのほむほむ
徳〇さんにはセイバーさん、艦長にはほら超電磁砲ですよぉ〜」


※先ずはエントラントの皆様へ。この賞は、本賞の枠外の賞です。
皆様の参加費からこちらの賞典は一切用意されているわけではありません。
今回の
レビアさんのような同好の士による授けあいの賞なので
出ないと損!なんて事は全くございません。

レビア「艦長、しっかり走らないと、ビリビリが獲られちゃいますよぉ」

ここで、この賞についてもう少し説明します。朝のドラミで、この賞への
参加を希望する方は、エントラント皆の前で名乗り出てもらいます。
午後の本番で、私のタイムを破った人は、順にこのヲタク的特別賞品を
ご持参頂けるというもの。そして、敗れた人には、社会復帰への
お手伝いとして相応の報いを受けて頂いています。

思い起こせば数年前、ヲタクブームの先駆けとなった某アニメの舞台が
私の母校
である事を知った所から、このネタは始まりました。
それから毎年この日の為に、新しいアニメを勉強させて頂いて参りました。
途中、自分のマシンも「痛車」に変貌を遂げ、私はクラブもろともに
ヲタクの人である、と内外に認識されるに到りました。

レビア「艦長、実は本命は佐天さんなんでしょう?」

今こそ声を大にして言います。私は「ヲタク」ではありません。
収集癖も無いし、この一年、それらしいアニメひとつ見ていない私に
その世界を語れる資格などあるわけもないじゃあないですか…

私は困惑していた。今年この世界の人が沢山出場されている。
皆さんのお目当ては、大痛賞なのか? 
最早スタッフオンジムカーナはいよいよジムカーナから遠のいて…

☆某日夜半 鈴鹿天然温泉花しょうぶ駐車場

私「ああ、鳥どん、俺はもう疲れたよ…俺は本当はヲタクじゃぁないんだ。
なのに大痛賞は大盛況。どうやったら自分のテンションがあがるかなぁ」
鳥「レビアさんの賞品はお気に召さなかった、と?」
私「だから!そうじゃない!さっきのレストランにいた純朴そうなウエイトレスの
お嬢さん、ああいうのが好みなのであって、断じてアニメがどうのって」
鳥「そう言えば確かにおっさんらしい目線で追ってましたね。」
私「スケベと呼ばれても、ヲタクではない。」
鳥「いやいや、もう刺激に耐性が強くなっただけでしょう。試しにどうです?
UFOキャッチャーのフィギィアチェック。」

☆数分後 花しょうぶ向かいのゲームセンター

鳥「ほら、俺妹の限定フィギュァですよ。桐乃萌えだったでしょ?」
私「あ、クラリスバージョンだね。可愛いし、ジムカの賞品に落としていこうか。」

私は数百円投下するも取れないでいた。もう、あきらめよう…
ふとガラスケースの中を見ると、「黒猫」クラリスバージョンを発見。
とりどんもはめてやらねば。

私「とりどん、この一番近くの取りやすいのを取ったら、この黒猫を
入れてもらえるんじゃあないかい?君、黒猫萌えだったよねぇ。」

鳥の脳内スイッチが快音と共にONになった。
数百円を投下し、瞬く間に、簡単に取れる「スーパーソニコ」をゲット。
そして、店員さんを呼びに行き、

鳥「ここ(ソニコの跡地)に、黒猫を入れて下さい!」

私は驚嘆の目で見ていた。(本当に頼んでいる…ヲタクは恐ろしい…)

ややあきれ顔の店員さんの反応を他所に、鳥は本気で黒猫攻略を
開始した。百円玉が次々と投入されていく。愛なのか?歪んでるぜ…

しかし、これで鳥が「黒猫」をゲットしたら、手ぶらの自分はさみしいぞ。
しかし、どっちにしてもジムカの賞品なわけだし…

私は、鳥が両替機に去った間隙をついて、数百円をさらに投下した。
桐乃は挑発的な表情で
難易度の高い位置からこちらを伺っている。

鳥は、数度の両替機の往復の果てに、ついに「黒猫」をゲット。
恐るべき執念であった。そして、なんと再び店員さんを呼びに行き、

鳥「ここ(黒猫の跡地)に、桐乃を入れて(下ろして)下さい!」

アホか!何を言ってるんだ!一体なんだってこんなフィギァを取るのに
何十分もゲーセンにいて、何百円、いや既に何千円も突っ込んでるんだ?
ありえないだろうがぁ!!

数分後、両替機を交互に往復する私と鳥

私「もう、だめだ。無理だ。何かがおかしくなったに違いない。」
鳥「ここで引いては末代までの恥、手ぶらで帰るつもりですか?」

私の投入金額は既に〇千円、鳥は通算するとその2〜3倍は突っ込んでいた。

鳥「ほら、ここまでやって得たものは、本物のお宝じゃあないですか!」

説得力があるのか、無いのか…
半ば地蔵と化した私の隣で、じゃらじゃらと百円玉を投入する鳥…
桐乃は、表情をかえる事無く、我々を見守っている。

どの位の時間が経っただろう…

鳥「もうお金が尽きました…」
私「パチンコ、俺はやらないけど、きっとこんな風なんだろうなぁ」
鳥「そうなんでしょうねぇ… あっ!」

ふと、二人して隣の機械を見上げると、ガラスの中、取れないところに
驚異的にイヤラシイ太腿をした「みおちゃん」を発見した。




私「こっちでなくて良かったよ…」
鳥「手前のを落として、店員さんに入れ換えてもらっては?」
私「今日、財布に〇万円入ってるから… お願い、もう帰らせて!」

☆23時頃 鈴鹿天然温泉花しょうぶ 釜風呂

私「普通に、お宝市場とかで買ったら、幾らだったんだろう。」
鳥「さっきの桐乃やみおちゃんがいるかもしれませんよぉ?」

☆23時30分 お宝市場

鳥「いませんねぇ…どちらも。ちょっと安心しましたよ。」
私「選り取り3個1000円… これ、買って帰ろう。」
鳥「おお、ようやくヲタクらしく元気になりましたね?」
私「だから、違うって!賞品、他人にあげるんだから!」

その後、二人でああでもない、こうでもないと、選り取りの3個を
閉店まで悩みぬいて購入。

鳥「長門あやせ、そして桐乃。こだわってるじゃないですか!」
私「いや、でも、他人様に差上げるものだから…」
鳥「ちょっと渡したく無い物もあるでしょ?これ(長門)とか。」
私「…」

☆翌日の夜

私の携帯に、鳥からのメールが以下の画像及びコメントと共に着信した。


「誰がために…」

私「ありえん!ふざけんな!一体いくら突っ込んだんだ?
そもそも本当に仕事してるのか?ところでその太腿はどう?」

鳥「600円くらい。やはり集中力の補充が肝要。」

私「も、もう一個獲って来い!ゴラァ!いえ、お願いします。売って下さい!」


鳥「まぁ、この娘の処遇についてはまた日を改めて…」

うわぁー!だめだ、これはいかん。しっかり釣られているし…
よりにもよって「けいおん!」?アニメは一話みてパスしたというのに…

お・ち・つ・け・俺!まだ事務局仕事が山積みだろうがぁ!
こんな「大痛賞」なんぞにうつつをぬかしている場合じゃないんだ。
ゼッケンだって追加印刷しなきゃいけないし…
遊んでいる場合じゃないんだぜ。
でも、あの太腿は凄かった。最早お人形さんの色気では…
いやいや、だから、お・ち・つ・け・俺!
深夜のお宝市場のレジのオバチャンの哀れむような目を思い出せ!

大痛賞… 廃人になってしまう前に、終わらせないと…


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